成功の奥に、もうひとつの扉があった。

かつての2daysセミナーより

華やかな成功や、経済的自由の先にあるもの。
そこに何か「答え」があると思って、走り続けてきた人たちがいます。

けれど、あるセミナーの時間の中で、
彼らの内側にそっと隠れていた“本当の声”が、
顔を出した瞬間がありました。

男泣き、というにはあまりにも静かで、美しい涙。

今回は、そんな2日間の講座での出来事を綴った記録です。

かつて、私は、とある投資家コミュニティで、メンタル講座を継続して
開催していた時期がありました。

参加者はほとんどが男性で、
海外不動産や暗号通貨に関心を持つような、
論理的で戦略的な世界を生きる人たちが集まっていました。

最初に紹介された私のプロフィールを見て、
彼らの多くは、どこかで「アンソニー・ロビンズ的な自己啓発セミナー」
を想像していたようでした。

華やかでエネルギッシュ、目標設定と達成、マインドセット強化、
そんな、高揚感と成功法則に満ちた世界。

けれど、講座が始まるとそのイメージは、
ゆっくりと、崩れていきます。

用意していたのは、
アドレナリンを上げて「さあ、やるぞ！」と鼓舞するような
講座ではありませんでした。

むしろ、自分でも気づいていなかった痛みや本音、
怒りの奥に眠る悲しみと出会うための、静かなワークたち。

それは時に、人生そのものの前提が、問い直されるような時間になります。

たとえば、
「なぜ、自分はお金を欲しているのか？」

この問いは、あまりにもシンプルです。
けれど、この問いに正直に向き合ったとき、
そこからの人生はまるで別の軌道に入っていく。

それまで「投資で成功すれば幸せになれる」と信じていた人たちが、
本当は“お金の先にある何か”をずっと探していたことに、
ふと気づく瞬間が訪れるのです。

男性の涙に宿る、美しさ

特に印象的だったのは、男性の皆さんの涙でした。

表には見せてこなかったけれど、
家族のために、社会の中で期待に応え続けてきた彼らが、
自分の内側に眠る「悲しみ」や「叫び」に触れたとき、
まるで静かに氷が解けるように、その場に涙が広がっていくのです。

誰か一人の解放が起きると、それは共鳴のように場全体に波紋を広げ、
他の人たちの内側もまた、少しずつほどけていきました。

そして私は何度も感じます。

男性の涙には、女性の涙とはまた違う美しさがある。
それは弱さではなく、力の奥にある静かな優しさ。

抑えていたものが、ようやく許されて、
自分の真ん中に還っていくような涙。

それぞれが、自分の内にあるものを感じきり、
静かに統合されていく中で

昇華と、深い受容が起こりました。

そしてその瞬間、
「場」は、まったく違うものへと変わっていきます。

一人ひとりの変容が、“個人の出来事”にとどまらず、
場全体を変えてしまうほどの波動となって、
空間そのものが、”静けさそのものに還っていく”ようでした。

今の時代、「女性性の解放」という言葉はよく言われますね。
でも、本当に大切なのは

男性性の奥に眠る、やわらかさや感受性を
同じように大切にすることなのではないか。

そしてそれは、性別にかかわらず、
私たち一人ひとりの中にある、両方の側面への敬意。

この2日間の講座は現在は行っていませんが、
形を変えて、今、私が提供しているすべてのワークショップやコースに
そのエッセンスは全て引き継がれています。

最後に、その時の男性参加者の感想をご紹介させてください。

今帰宅しました。

NLPワークは何度もしましたが、
自分のスピリチュアルな部分は出てこず、
ブロックは外れないままでした。

本当に、今回初めてブロックが外れました。
目の前が、晴れて光におおわれています。

 

５歳の頃に、自分のお世話をしてくれていた、
○○さん。そんな大事な人をわざとではないとはいえ、
暴れた拍子に顔を蹴ってしまい、
若い○○さんの前歯が、なくなってしまったことを
思い出しました。

つらいことを封印していました。
本当に忘れていました。

経済学部に行っていた自分が、
手っ取り早く社長になれそうと歯学部を受け直し、
歯科医師になり、かなり成功しましたが
満たされない毎日でした。

 

あのまま経済学部を出ていたら、
どんなパラレルワールドがあったのかな？と
投資に手を出しては失敗し、
それを本業で稼いでは補填を続けてきました。

でもそれも終わり。

わたしが歯科医師に、
なるのは必然だったと気づきました。

 

晴美さんのおかげです。

暗号通貨投資で得た、
お金なんかに変えることのできない、
最高の価値です。

 

暗号通貨が上がろうが伸びなかろうが
どうでもいいです。

わたしは、自分の使命に基づき行動します。

また晴美さんとお会いするのを楽しみにしています。

感謝、感謝！
ありがとう。

 

男性　R.Uさん

あの時間に立ち会えたこと。
共に深く触れ合えたこと。
今も、私の中に静かに残り続けています。

今の私で、新しい場をひらいていこうと思います。