「香野、お前マネージャー界のシンデレラガールやな。」
また夜中に目が覚めた。
朝の5時まで眠れない。
もう、色々出てくる。
出てくる。
その日の夜中、出てきたことは……
私がアーティストのマネージャー時代。
某音楽事務所の取締役の方から、
「香野、お前マネージャー界のシンデレラガールやな。
そうそう担当するアーティスト、アーティスト、
ヒットしている一流アーティストを担当できるってなかなかないぞ。
色々な人に感謝やな。」
と言われたことがありました。
いや、本当に感謝です。
そう思っていましたし、
今もその想いは変わらないのですが……
今思い返すと、その時は
宇宙の不思議な浮き輪に浮かんでいるような感覚で……
何かを掴みとろうとせずしても、
自分がもがかなくとも、
ある日、1本の電話がかかってきて、
「香野、うちこないか?」
「香野、〇〇のマネージャーやらないか。」
このような、流れの中にいました。
13年間、様々なアーティストに出会い、仕事をさせてもらい、
私は5年前、会社に所属してのマネージャー業は辞めました。
このマネージャー時代のことは、
今になって振り返ると、色々な角度から気づきがあります。
その1つとして、
「〇〇のマネージャー」と言う肩書が欲しかった自分もいたなあ。。。
と、気づいたことがあります。
私がすごいのではないけど、
「すごいですね。」
そう言われると、
私のエゴは満たされた。
それを更に求めようとしたことも。
やめられないお菓子のような……
そんな、もっと、もっと。と言う想い。
そんな自分を知りました。
さて、ここからです。
上記のようなことを振り返って
話している時
ある人に、こう言われました。
「それは、あなたの功績じゃない。」
「それは、あなたが創り出したものではない。」
確かに。。。
そうだ。
私のエゴは
「〇〇のマネージャー」と言う肩書で
満たされたかもしれないし、
満たそうとしたかもしれない。
だけど、
私が曲を書いた訳ではない。
ライブをやっている訳ではない。
そのアーティストそのものの表現者ではない。
私はいちスタッフだ。
最初の反応は「悔しさ」という感情でやってきたけれど、
そう言われたことで、
だったら、私もアコギ1本持って
下北沢のライブハウスから始めよう。
そのままの自分で、
あの、何度もお世話になった
下北沢251のステージから歌おうと、そう誓いました。
(いや、251はそれにしてはデカイだろ。w)
私にとってアコギ1本で歌うと言うことは、
こうして「書く」こと、
発信であり、
セミナー、講座、瞑想会など。
お芝居も。
それは、もう既に始めているし、
今までも多くの人に出会い、
経験もしてきたけど
今、その途中。
もう一度、新たな想いで、
心の底から湧いてくることを伝えていこう。
そして、今、
「自分のマネージャーの経験」を、
こんな形で体験するのか……と思っていること。
最後に担当したアーティストは
デビューを控えた新人バンドで。
彼らと共にたくさんのライブハウスへ
行きました。
ボーカルが、地方にて、
弾き語りで出るライブも付き添いました。
その時、目の前で瞳を輝かせて聴いてくれる
お客さんの顔を、今もありありと思い出せる。
そして、バンドメンバーと話したこと。
「目の前にいるお客さんに届けよう。」
「たった一人でもいいから、自分らの、音楽を通して伝えたいことを届けよう。」
私が彼らに対して私が伝えた言葉は
「今」自分に伝えている、
そんな想いが押し寄せました。
そして、バンドが成長していく姿。
最初はライブハウスに10人ぐらいのお客さんだったのが、
あれよ、あれよと、アリーナクラスへ行く姿を間近で観てきた。
そして、また私は「スタッフ」としてですが、
ライブハウスからアリーナクラスまで、
観客の熱、声援、ステージ脇からたくさん体感してきました。
だから「今こそ」その経験が
自分に勇気を与えてあげれることに
気づき、
何より、あなたにこうして、
伝えれるし、あなたの可能性を
信じられる。
みんながアリーナクラスの
アーティストになることが
良しとも思っていないし、
そこを目指さなくても良いのです。
それぞれのステージ、表現が
あると思っています。
それぞれの場所で
それぞれのタイミングで
自分の花を咲かせる。
本当に素晴らしいことです。
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心を旅する瞑想会
6/25(金)19:00~21:00
場所:代々木上原
参加費:¥3,500
https://www.facebook.com/events/314069496990324/?ref=newsfeed
「無の感覚」体現ファシリテーター/メンタルコーチ
13年間、様々なトップアーティストのマネージメントに従事。表舞台と裏舞台を繋ぐ重要なポストに付きながらメンタル面の大切さに気づき、「心」と「意識」の勉強を始め、40歳を機に独立。セミナー・講座の講師として活動をスタート。
アーティストに深く関わってきた経験を活かし、“その人自身の本来の魅力や眠っている才能を引き出すサポートを得意とする。
現在は「場を創り、その人の可能性を引き出し、顕す。」というコンセプトを元にワークショップ、講座を提供している。また都内のアートギャラリーに勤務。
FM FUKUOKA 毎週木曜26:00〜「The PentHOuse」のアシスタントパーソナリティとしも活動中。