あなたにとって忘れられない人がいるように、誰かにとってあなたも忘れられない人である。
海外に気軽に出られなくなって2年。
旅が好きな人には、そろそろ、いい加減
普通に出国したいなと思っていますよね。
まあ、私もかくいう1人で、
I-Phoneの中にある過去の
旅の写真を見ていたら
お、、そう言えば、
あの方はお元気だろうか?
と思い出しました。
人の出会いには色々ありますよね。
たとえ、一瞬だったとしても、
人生に忘れられない人っています。
そして、私たちは主観的に
こちら側から外の世界を
眺めていますが、
私にとって忘れられない人がいるなら、
私もどこかで誰かの中で
忘れられない人なのかもしれないと。
「コンニャロ~!」
と思われてるかもしれまんね。w
前置きが長くなりました。
今日のお話は、
私は会社を辞めて2日後に
ハワイに行きました。
意気揚々と成田に向かい、
ゆっくりビールでも飲んで出発だ~い!
なんて思っていたのですが、
成田でまさか、全力疾走するなんて。
そんなことが待ち受けているとは
夢には思わなかった。
そんな時、神対応をしてくれた
ANAのグランドスタッフの
お姉さんの話です。
私は人の旅の空港あるある話、
アクシデント話が大好きなんです。
聴いてるだけでワクワクするから。
自分の話もこれはただの
備忘録のようなものです。
自分で書いて、自分で笑う。
今回もオチもない話ですよ。w
さて、私は会社を辞めて
2日後にハワイに旅立ちました。
出発の日、成田エクスプレスで
成田に向かったのですが、
I-Phoneからチェックインを
しようとすると
どうしてもエラーが出る。
何でだろうか~、と。
変だな~。
と、そんなに気にすることなく
向かっていました。
ANAのカウンターについて、
「お客様、ESTAの期限が
切れております。」
と言われ、なーるほど!
すっかり忘れてた。
何で忘れてたんだろう!
もう、私ってやだな~。w
ぐらいの気持ちでした。
じゃあ、ここで手続きしますね。
カウンター横にずれて、
私はESTAの登録を
始めたのですが、、、
PCも持っていたのですが、
ちょうどWIFIが壊れていて、
電話から手続きすることに。
当時のI-phoneは
一番小さいサイズだったので、
画面は超小さいのです。
最初はナメてました。
10分ぐらいで終わるだろうと。
しかし、あのESTA更新作業。
結構膨大な量のテキストを
全てローマ字入力。
PCなら、さっさと打ち込めるものも
あのI-phoneの当時の画面を
ローマ字入力は想像より大変で。
いつも同じ所で間違えて、
また、最初からやり直し。
何度か繰り返しているうちに、、
アレ、刻々と時間が進んでいる。
ハワイと言えど、国際線ですからね。
私はだんだん、焦ってきて
半ベソ状態になってきました。
今、思うと、飛行機なんて
次の便か翌日行けばいいやん。
それで何の問題もない。
何ですが、
その時は、どうしてもその便に
乗らなきゃ~~~!と
盲目になっていたのです。
もう、その便のことしか頭にない。
ANAのお姉さんが、何度も
「手続き、完了されましたか?」と
満面の笑み言ってってくれるのだけど、
「ああ、もう、無理かもしれません。
焦って何度も間違えます。」
と本当に半ベソで伝えたら、
「かしこまりました。
では、わたくしがお客様の横で
入力をゆっくり確認しますので、
一緒にやりましょう。」と。
その時は繁忙期ではないにしても、
ハワイ行きの便は結構人がいた。
お姉さんも他にやらなきゃいけない
お仕事あるだろうに、チェックインの
お客さんさばかないと行けないだろうに。
それでも、甘えてお姉さんと一緒に
もう、手も震えていた。
一文字、一文字確認しながら、
入力していき、、、、、、
最後、完了ーーーーーー!
「やったーーーー!!!」
ESTA如きに、こんなに喜ぶとは。
そこから、今までのニコニコの
ANAのお姉さんの顔が変わった。
真剣になり、
「お客様、もうこちらのカウンターから
荷物は送れませんので、
別場所にご案内致しますのと
一緒に走って頂いて宜しいでしょうか?」
「もちろんです!!!涙」
そこからは、私の脳内には
クラッシックの「天国と地獄」が
大音量で流れ、、
そこからは、ANAのお姉さんと
二人三脚で借り物物争を
しているような気分。
2人で走ってまず、別カウンターに向かう。
荷物を預け、レーンに乗って
私のスーツケースが流れてく。
そこから、出国手続きは1人で
行かないといけないので、
小走りにあのエスカレータを降りる。
(あの成田の出国手続き行く時の
エスカレーター!)
良かった、出国手続きは
そんなに並んでない!
終わると、そこには先ほどの
お姉さんが笑顔で待ち受けていた。
「ではお客さま、走ります。」
ANAのお姉さんのあの無線というか
シーバーみたいなので走りながら、
搭乗口のカウンターに連絡していた。
カッコ良かった!涙
なんで、なんで、なんで、
こんな時に限って、搭乗口遠いのよ~~~~!!私のビールーーーーーどこいったのよ~~~~~!!!!!
もし、今、この時の私を
眺めることが出来たら、
大笑いするだろう。
そして、全速力で走った私たちは
搭乗口着きました。
最後、登場している人がまだいました。
でも、もう椅子には誰も座ってない。。。
間に合った~~~!
しかし、飛行機乗る前に、
こんなに息切れしているなんて。
「ありがとうございます。
本当にありがとうございます。」
とお姉さんにゼーゼーハーハー言いながら、
伝えると、
「お客さま、間に合った良かったですね。
一応、次の便も手配する準備はしておりました。」と
満面の笑顔。
「まじかーーーい!!!!!!
そして、
さ、す、が!!!!!!」
その時は、私はこの便のことしか
考えてなかったので、
その手もあったじゃないか~~!と、
焦りと走りが吹き飛んで
卒倒しそうなぐらいでした。
何度も何度も何度も何度も
お姉さんにお礼を言って、
手を振って、私は飛行機に
無事に乗り込みました。
飛行機が動き出し、窓の外にいる
整備員のお見送りの方達にも
アホかと言わんばかり、
気が狂ったように、手を振りました。
「無事に乗れました!!」と。
(本当にたかが普通の旅行)
それでも、飛行機が離陸してからも、
まだ、ドキドキしていた。
やっと機内サービスが始まり、
ビール飲んでから、、、
「はーやっと落ち着いた。」
頃に、
あーーーーー!!!
お姉さんの名前聞けば良かった。
名札も目に入ってなかった。。。
あんなに素敵な対応をしてくれた人。
笑顔も素敵でしかも、
超美人だった。
お礼をANAに電話して
お名前を言って、
伝えたかった。
でも、また会える。
そんな気がする。
成田で全力疾走したのは、
私にとって最高の思い出になりました。
その後のハワイでの2週間、
私はバカンスを楽しみました。
そして、また別の国で空港で
走ることになるのですが、
それはまた今度。
ANAのお姉さん。
あなたの人生に
忘れられない人がいるように
私にとってあなたは
忘れられない人ですよ。
あなたにとって、
ESTAの手続きを忘れた
ただの乗客だったでしょうが。
どうか、お元気でいて下さい。
そして、あのハワイ行きの
ANAのカウンターで
私のこと待っていて下さい。
次回はもうESTA忘れないので。^^
本当にお世話になりました。
ありがとうございました!
「あなたにとって忘れられない人がいるように、
誰かにとってあなたも忘れられない人である。」
「無の感覚」体現ファシリテーター/メンタルコーチ
13年間、様々なトップアーティストのマネージメントに従事。表舞台と裏舞台を繋ぐ重要なポストに付きながらメンタル面の大切さに気づき、「心」と「意識」の勉強を始め、40歳を機に独立。セミナー・講座の講師として活動をスタート。
アーティストに深く関わってきた経験を活かし、“その人自身の本来の魅力や眠っている才能を引き出すサポートを得意とする。
現在は「場を創り、その人の可能性を引き出し、顕す。」というコンセプトを元にワークショップ、講座を提供している。また都内のアートギャラリーに勤務。
FM FUKUOKA 毎週木曜26:00〜「The PentHOuse」のアシスタントパーソナリティとしも活動中。